各工程における定義
精錬
信頼のおける協力工場にて、天然鉱山由来のものと混ざることなく、都市鉱山(廃棄物)からのみの貴金属素材を精錬したという証明書を納品ベースで発行していただきます。
精錬に入る前、製品を適正な市場相場で取引・下取りすることを啓蒙することも重要な活動のひとつと考えます。
地金加工
証明書付きの納品分のみの金・シルバー・プラチナを信頼のおける地金加工工場に支給し、他と混ぜることなく割金と共に加工を依頼。K18、SV925、PT900など加工可能な純度にした状態で納品いただきます。
※現状、銅などの割金を精錬することは事業的に成り立たないため、割金についてはREFINEMETALを用いることができません。
よって、主たる金属(70%以上)がREFINEであれば呼称可能というのが現時点での弊協会の見解です。
K10など純度の低い加工地金は主たる金属がREFINEではなくなるため、現状では流通させることが難しいと考えています。
キャスト/チェーン/パーツ
キャストについては1棟に対して証明書の添付された地金のみを支給し、キャストすることで、REFINE METALのみのキャストを量産することが可能です。
ただし、実減り+押し金分が必要となるので、必要量より余分に支給する必要があり、いかに必要量が各メーカー・ブランド様から集まるかが流通において重要となります。
チェーンやパーツについては、現状ロッドをクリアするだけの地金を支給することは難しいですが、それだけの必要量が集まれば、支給し量産することは可能です。
キャストもチェーン・パーツも用いない、例えば鍛造のリングなどは必要量とロッドの兼ね合いを考慮する必要はありません。
製品加工
製品加工工場において、キャスト業務が他社に分離されている場合、証明書が添付されたキャスト上がりをそのまま加工することでREFINE METALの製品となります。製品加工工程において他の金属と混ざる機会がなかったことの証明書が必要となります。(そのうえで、刻印を打刻します)。
原型制作のみが自社で、キャストから加工まで一貫して外部の工場にアウトソーシングしている場合、証明書を発行したキャスト会社が最終的な製品加工まで行う必要があります。
販売
REFINE METALについてのキャッチコピーや伝え方、謳い方やニュアンスなど、小売側としての発信をある程度統一し、等しい認識が浸透するように努めていただく必要があります。
そうすることで消費者側からの意識の高まりがムーブメントに結び付きやすくなり、社会的な広がりとマインドシフトがスムーズに生まれると考えています。
呼びかけ
■貴金属買取・回収・精錬を手掛ける企業様へ
既に流通している貴金属のほとんどは再精錬されたREFINE METALという事実を正確かつ積極的に発信することで、クリアでクリーンな企業イメージにつながります。
■ジュエリーメーカー・ブランド様へ
ものづくりにおいてサスティナブル・トレーサブルな視点が欠かせない今、REFINE METALを使用することがブランドの付加価値になります。
■貴金属を輸入される商社・輸入業者様へ
金属リサイクルという概念をジュエリー分野にも浸透させることが、貴社のCSR活動の一助となります。
■ ジュエリーを購入される一般のお客様へ
REFINE METALが世間に浸透し消費者が価値として捉えることで、"REFINE METALかそうではないか”を消費者自身が選択できるようになります。